木村 一郎(富山大学 都市デザイン学部 都市・交通デザイン学科 教授) 流木の構造物捕捉および着床停止過程のモデリング 河川流木災害を軽減する方策の一つとして,流水中の流木を捕捉・停止させることが考えられる.このうち,橋脚のようなスリット状構造物による捕捉,河床への着床による停止の二点について,まず実験を行い,その基本的メカニズムや支配パラメータについて考察した.また,これらの現象を再現する数値解析モデルの構築を実施し,実験結果との比較を通じてその妥当性を検証した.数値解析モデルは概ね実験結果を再現し,流木捕捉工の設計等に資するツールとなり得ることが示された.